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第1章 新婚生活

「この子の父親は誰だ」

私は冷たく追い討ちをかけます。

まゆ子は観念した様で

「ドラマでお世話になってる柳原プロデューサーです」と小さな声で答えます。

「分かった、今週末に家に夫婦で来る様に伝えておけ」

「でも忙しい方だからアポが取れるかどうか」

「まだお前達の立場が分かっていないみたいだな、私がリークして文○砲が炸裂したらお前達二人とももうお仕舞いだろう、それでもいいなら勝手にしろ」

まゆ子はやっと事の重大性に気づいた様で小さく頷きます。

週末に柳原が一人でやって来ます。

「お忙しい所ご足労頂いてありがとうございます、今日は奥さまはご都合が悪かったですか？」

「いいえちょっとややこしい話なので妻抜きで話したいなと思いまして」

「いいえ奥さまも貴方に浮気された被害者で当事者なので来て頂いて、ご同意頂かないと困ります」

「家内には私が帰って説明しますから大丈夫です」

柳原は自信に満ちた表情で言い切ります。