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神戸国際投資顧問会社秘話~”オフィスメイド”というご奉仕の形
第3章 オフィスメイド 森本 沙織

「そういえば、土井さんも、ここの社長にというお話が出たときに聞いたけど、愛育院で育って、青山さんのところの援助で米国留学したんだそうだね。なるほど、そういうご縁があって、沙織ちゃんがこちらの会社に来てくれてるんですか。」
「ご縁と言えば、柳原さんのところの、亡くなられた社員さんの娘さん、愛実ちゃんも、2年目になりました。会社に馴染んで、よくやってくれていますよ。」
「それは良かった。あの娘(こ)はね、病身の母親を先々も支えていくつもりで、オフィスメイドのことを決心したと思うんだ。大事にしてやってくれよ。・・・それじゃあ、昨日お願いしたとおり、この後、沙織ちゃんに深夜残業してもらうよ。」
土井は、「はい。会社からお迎えの車は7時半でしたね。それでは、私はこれで失礼します。」 と言って退室し、ちょうどドアの外まで戻ってきた沙織に、無言で、肘を曲げた片手を軽く上げてから、玄関に向かった。
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「ご縁と言えば、柳原さんのところの、亡くなられた社員さんの娘さん、愛実ちゃんも、2年目になりました。会社に馴染んで、よくやってくれていますよ。」
「それは良かった。あの娘(こ)はね、病身の母親を先々も支えていくつもりで、オフィスメイドのことを決心したと思うんだ。大事にしてやってくれよ。・・・それじゃあ、昨日お願いしたとおり、この後、沙織ちゃんに深夜残業してもらうよ。」
土井は、「はい。会社からお迎えの車は7時半でしたね。それでは、私はこれで失礼します。」 と言って退室し、ちょうどドアの外まで戻ってきた沙織に、無言で、肘を曲げた片手を軽く上げてから、玄関に向かった。
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