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神戸国際投資顧問会社秘話~”オフィスメイド”というご奉仕の形
第3章 オフィスメイド 森本 沙織

洗面室で、柳原は下着を着けただけで、バスタオルを肩に掛けてソファーに戻った。沙織は、レッドパープルのレース地で、腰丈のキャミソールとTバックショーツのセットを身につけ、キッチンに入ってから、柳原に声を掛けた。
「お飲み物を用意いたしますね。何がよろしいですか。」
「そうだね。ウィスキーの水割りにしよう。」
沙織は、棚からマッカランのボトルとエジンバラクリスタルのグラスを取り出し、水割りの仕度をしてトレイに載せると、柳原の前のローテーブルに置いた。そして、脇に正座して、水割りを作って差し出した。マッカラン独特の、チェリーオークの芳醇な香りが漂った。柳原が、 「いつも僕の好みを用意してくれて、有り難う。」 と言うと、沙織は、「昨日、社長から柳原様のお話があったので、楽しみにして準備したんですよ。このキャミソールとかも。」 と応じて、ソファーに座る柳原の膝に両手を添え、甘えるように、頭をもたせかけた。
柳原は、しばらくの間、沙織の髪を撫でながら、水割りを口にしていたが、やがてグラスを置いて、 「こちらへおいで。横になろうか。」 と誘った。沙織は、立ち上がって、ソファーの背もたれのロックを外して倒すと、キャビネットから、厚手のタオル地のシーツを持ち出し、照明を部屋隅のフロアスタンドだけにして、柳原に寄り添うように、仰向けになった。 カーテンと統一されたアールヌーボーの百合のデザインが施されたランプシェードが、天井に優美な影を描き、沙織のすらりとした肢体を、ほのかに照らした。

