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繋がり
第4章 熱
「あ、おい……んっ」
このままじゃ、止められなくなる
「……藍……」
蒼が一瞬顔をしかめて、ゆっくり私をまた抱き締めた
「……ダメだな。止めらんなくなる…」
「…蒼……」
「藍の怖がることはしないから…」
「蒼…私ね」
私は…
怖くないよ。蒼なら。
そう、言葉にしようとしたけど
蒼がその言葉を遮るように立ち上がる
「……風呂、入ってくるな」
「あ………うん」
一人になったリビングでため息をつく
「……はぁ」
怖く、ない?
まだたまに、あの感覚がよみがえってくる
触られた感覚。
感じたくもない痛み。
そして…
私は背中に触れる
「……」
あの痕は…まだ、消えてない