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繋がり
第4章 熱
「蒼、わたし寝るけど…」
私はお風呂に入り髪を乾かすと蒼の部屋のドア越しに話しかける
「……ん?そっか、おやすみ」
そんな声が聞こえる
ほんとに、これから二人きりなんだな。
「……うん。おやすみ」
そう呟いて私は自分の部屋に向かう
ガチャ
後ろでドアがあく音がした
「………藍…」
「え?」
蒼はゆっくり私を抱き締めて髪をなでる
「……寝る前に、ハグしとく」
「なにそれ」
私が笑うと蒼は一度力をいれて
私を離す
頭一個分下にあるわたしの頭を撫でた
「おやすみ。また明日な」
「うん」
「明日、どこか行こうか」
「え?」
私は蒼を見上げる