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横を向いて歩こう
第1章 誠か誠以外か
「肩凝ってるね。」

いい感じになった人を初めて家に招き入れる

この人とお近づきになりたいと思っていたから
まさかここまで関係が進展するとは思わなかった

彼に肩を揉んでもらう

知り合って間もない彼に触られるのは嬉しい
そしてほんとに凝ってるから気持ちいい

いやらしい触り方じゃなくて本当に気持ちがよくて
このまま眠ってしまいそうだ

「幸子ちゃん?」

ダメダメ
うとうとしたら
初めてのお家デートが懸かってる

その時インターフォンが鳴る

ピンポーン


心地よい夢から覚める

せっかくいい感じだったのに
時計は8時だった
彼をここに泊まらせてもいいと思ってもいた
誰にも邪魔されたくない


ドアを開ける

「お疲れ様。」

「ああ。」

誠が立っていた
あたしたちは去年離婚して
諸々の手続きは終わったものの
まだ向こうに届く郵便があって
誠はこうして時々届けに来てくれていた

「これとこれと、あと定期購読のやつも来てたよ。」

「あー、ごめん住所変更してなかったわ。」

「あと、たこ焼き買ってきたけど、、」

ふと足元を見られる

「お客さん?」

「うん。まあ。」

別にやましいと思う必要はないのだけれど
なんだか知られたくない気がした

いつもなら上がって一緒に食べたりもできたけど

明らかにたこ焼きは2人分だった

「食べなよ?」

「うん。ありがと。」

誠は素っ気なく帰っていった



「大丈夫?」

リビングに戻ると彼がこちらを見ていた

「うん。たこ焼きもらったから食べよう?」

チーズ味と醤油味

貰った郵便物を開封する
もし誠と食べてたらあたしがチーズで誠が醤油食べてたろうな

「旦那さん時々来るんだ?」

「もう旦那さんじゃないけどね」

彼とはまだ手も握っていない
3回目のデートで家に来て、、、何か起こるかも知れない予感

だったのに
彼はたこ焼きを食べ終わるとあっさり帰ってしまった

あたしも引き止める術もない


あーあ
恋ってどうやってするのかな
彼のことは気になってて
彼も満更では無いと思う

気怠い結婚生活にどっぷり浸かっていたからか
どうもエンジンがかからないのだ



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