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I‘m yours forever
第5章 美月は何も知らなかった 後編
「話は粗方終わったが、この際だ。お前に話したい事がある。いいか?」
「は、はい。何でしょう。」
「戸籍上は父と母である彼らよりも先に俺が他界した場合、例えば交通事故等の不慮の事故死により亡くなってしまった場合、必要な手続きを済ませた後、必ず死後離婚を行うと約束してくれ。」
「... 死後...離婚....」
「姻族関係終了届とその他必要書類を持って、市区町村役場へ提出すれば成立する。期限は無いが、必ずやってくれ。」
「それは...ご両親との事が関係しているからですよね?」
「そうだ。お前と私の養母とは直系血族ではない為、原則として扶養義務は負わない。が、特別な事情であるとして家庭裁判所に認められた場合は、扶養義務が発生する。死後離婚はその万が一の扶養義務が発生した場合の回避となる。絶対行うように。」
「.......それは....黎一さんの義理のお母様だけ残ってしまった場合でも...ですか?」
「当然だ。どんなにあの女から介護や金銭的援助の話をされても決して流されるな。必ず関係を断ち切れ。」
「....お父様にはこの事を....お伝えしているんでしょうか?」