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I‘m yours forever
第1章 美月、傷つく
「......実は今日、偽スカウトをされたのが原因なんです。私は尾崎さんに、その器量なら女優に転職された方が良いって言われたんです。無論、舞い上がったわけじゃなかったんですけど、嬉しくなかったわけでもないんです。でも結局それは正しく言えば、私の身体がAV女優やキャバ嬢に向いているって事を意味していて、品の無い身体なのかなって勝手に傷ついただけです。」
そう恐る恐る理由を口にすると、彼の目つきが瞬く間に凶悪犯のような鋭い眼光へと変わっていき、私は一気に手足が冷えるのを感じた。
「品が無いのは尾崎とかいう害虫だけだ。その品性の欠片も無い虫ケラが放った美醜の価値観等、道端に転がる犬の糞以下だと言ってもいい。そもそもお前の身体は決して風俗店に安売り出来るような代物ではない。品位を損ねる発言だ。二度と口にするな。」
怖い表情と強い言葉で叱責されて、恐怖を感じながらも、そこには私の身体を大切に扱ってくれる黎一さんの愛情が詰まっていると感じて、じわじわと胸が熱くなった。
「そうですよね...一瞬でも変な風に解釈した私が馬鹿でした。ごめんなさい。身体がコンプレックスだった事もあって、つい悪い方向に考えてしまいました。もう二度と言いません。」
「........コンプレックス....?」
聞き間違いか?と言わんばかりに聞き返した彼に対し、私は「はい、そうです。言ってませんでしたっけ?」と逆に問いかけた。