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I‘m yours forever
第6章 どの道、美月は愛される
「お前の事は死守する。だから長生きしてくれ。」
愛おしいとばかりに頬を撫でられる。
彼の決意と深い切望を感じながら、私も口を開いた。
「それは黎一さんもです。じゃないと一緒のお墓入れませんから。」
私がそうキッパリ言い切ると、黎一さんは微笑を浮かべた。その瞳に一瞬、涙の膜が張って静かに光ったのを私は見逃さなかった。
「黎一さ....ンッ」
唇をやんわり押しつけられてすぐに離れていく。取り澄ました顔をしているが、照れ隠しのようなキスだなと思ってしまった。
「いつか、私に何でも言えるようになって下さい。黎一さんに頼られる奥さんになれるよう頑張ります。だから頼って下さい。いつかでいいですから。」
懇願するように、私はそう言った。
彼の心に少しでも響いて欲しい、届いてほしいという感情を載せて。
「ああ、約束する。」
そう断言した彼の蕩けるような表情から、底のない愛情を感じた。だが同時に心の奥底では、彼のプライドを揺るがす様々な感情が複雑に化合しているのだろうと想像する。
いつかでいいのだ。
貴方が悩んでいる独占欲や執着から解放された、
ずっと先の事でいい。
貴方は決して一人では無く、その隣にはいつも私が居るのだということを実感してほしい。
時には共依存と表現するには生優しい、フワフワな紐で、お互いの首を締めあってもいいと思う。
だって私は貴方の魅力に囚われてしまったから。
同時に、黎一さんもまた、
そんな私に囚われていると思うから。
この先、辛い事や苦しい事もあるだろうけど、きっと貴方が諦めかけた、暖かい夫婦の絆が待っている。
そう私は信じている。