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I‘m yours forever
第4章 美月は何も知らなかった 前編
「いやいいのよ、んでさ、その悪夢の原因が子供の事だった場合は、ちゃんと彼の意見も尊重して二人でこれからの事考えればいいだけ。それ以外だったら、不満を溜め込まないように話し合う。それだけよ。まあアタシは案外、偶々おっかない悪夢見て魘されただけなんじゃないかなって思ってきたわ。」
「え!?でもさっき、黎一さんが悪夢如きに魘されるなんて変って言ってませんでしたか?」
「あの時はね。でもさ、よく考えたら悪夢見るレベルまで子供の事で悩むくらいなら、普通自分から言わない?だってタブーな事でも何でもないよね?」
「た、確かに...夫婦なら子供が欲しいって思うのはごく普通の感情ですね...。」
「でしょ?その上、美月ちゃんの意見を優先出来て弁が立つ人なら、貴方に配慮して言うよね?欲しいとは思ってるけど、それは美月が出産に対する決心が固まってからでいいよ、とかさ。そう言えば良くない?どうしても今欲しいなら、断られても頻繁にセックスに誘うよね?そういう事あるの?」
「いえ...誘われる事はありますけど、頻繁には.......あ、週1って頻繁なんですかね?」
「えー...どうだろう。まあ共働きなら頻繁の部類には入るのかな?それって日比谷教頭から誘うの?それとも美月ちゃんから?」
「大体黎一さんからですけど、私の時もあります。でも必ず週一ってわけじゃないんですよね...。2週間に1回の時も有りますし...。」
「お誘い断ったら、彼、拒否したりする?」
「残念そうな顔はしますけど、最後は了承してくれますね。」
「え!超可愛いじゃん❤︎って事は、違うんじゃない?分からんけど。マジでただ悪夢見ただけじゃない?要らぬ心配だったりして?★もぉ〜美月ちゃんってば、心配症🤣」
「いやいやいや!!そもそも三原先生が、黎一さんの言葉を疑ったりするからでしょう!」
「アレ?そうだっけ?🤣もうね酔っ払っててさ、前話した事すっかり抜け落ちちゃってんのよね。兎に角ね、美月ちゃん、まあ念の為聞いておいた方が良い。例え偶々悪夢見ただけですってオチでもね。」
そう言いながら、彼女はチーズフォンデュ用のピックを小刻みに揺らし始める。
何だか嫌な予感がしながらも、私はウンウンと彼女の話に耳を傾けていた。