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I‘m yours forever
第4章 美月は何も知らなかった 前編
「ありがとうございました〜」という定員の爽やかな声が背後から聞こえた。私に大胆に寄りかかり、かつベロベロになっている三原先生を何とか引っ張りながら、外へと出る。
現在時刻は真夜中を過ぎた午前零時半
外に出掛ける事も増え、気温も安定してくる5月とはいえ、深夜となればライトアウターは必須で、少し肌寒さを感じながら、スマートフォンを取り出す。
もう帰宅して寝ているだろうに...。
ごめんなさい....こんな時間に叩き起こしちゃって....。
彼への申し訳なさで気持ちが一杯になりながら、発信ボタンを押そうとした瞬間、丁度彼からの電話が入る。驚いた私は、手から滑り落ちそうになった端末を慌てて掴むと、耳元に当てた。
「私は連絡をしろと言った筈だが?聞いていなかったのか?」
血も凍りそうな程、冷え切った黎一さんの声に思わず私は身震いする。完全に怒ってる時の彼の声だった。
「す、すみません💦酔い潰れた三原先生の話に付き合っていたらこんな時間になってしまって💦お忙しい中、私の為に待って下さったんですよね?それなのに連絡が遅れてしまい、申し訳ございませんでした。」
疲労困憊である筈の彼が就寝せずに私の連絡を待っていたという事実に驚いたものの、今は彼の怒りを何とか鎮めなければ...という思いに駆られた私は、心を込めて謝罪をする。