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恍惚の日々
第2章 正体
関東より遅い春の訪れ。
桜が満開になり、それも散りはじめた頃、世間はゴールデンウイークに突入した。
「ん?五月病かな(笑)」
ビックリして振り返るとそこに総支社長。二度ビックリだ!
「あ…いぇ…」
まさか、長期の休みに入ったら総支社長に会えないんだ…って落ち込んでたなんて言えるわけがない。
「そう。ところで…」
総支社長があたしの耳に唇が付くほど近づき、囁いて行った。
マジですかぁ?
からかってます?
ホントですかぁ?
躯が震えた。躯の中心が熱く疼いていた。
ゴールデンウイークに突入した初日、あたしは駅南口に立っていた。
目の前に一台のアウディが滑り込んで停まった。
一分後、車に乗り込むのだが、あたしはここで24年間の織本かなえと決別することになる。
歯車はゆっくりと回り出したのだった。
後戻りは出来ない。いや、戻る道はもはや無い。
「これから、この三日間、総支社長とは呼ばないこと。桐谷さん、若しくは淳之介さんと呼ぶように。いいね?かなえ?」
躯中から火が噴いた!
とんでもないところが、ジュンと湿った。
口から内臓が飛び出そうだった…………
桜が満開になり、それも散りはじめた頃、世間はゴールデンウイークに突入した。
「ん?五月病かな(笑)」
ビックリして振り返るとそこに総支社長。二度ビックリだ!
「あ…いぇ…」
まさか、長期の休みに入ったら総支社長に会えないんだ…って落ち込んでたなんて言えるわけがない。
「そう。ところで…」
総支社長があたしの耳に唇が付くほど近づき、囁いて行った。
マジですかぁ?
からかってます?
ホントですかぁ?
躯が震えた。躯の中心が熱く疼いていた。
ゴールデンウイークに突入した初日、あたしは駅南口に立っていた。
目の前に一台のアウディが滑り込んで停まった。
一分後、車に乗り込むのだが、あたしはここで24年間の織本かなえと決別することになる。
歯車はゆっくりと回り出したのだった。
後戻りは出来ない。いや、戻る道はもはや無い。
「これから、この三日間、総支社長とは呼ばないこと。桐谷さん、若しくは淳之介さんと呼ぶように。いいね?かなえ?」
躯中から火が噴いた!
とんでもないところが、ジュンと湿った。
口から内臓が飛び出そうだった…………