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恍惚の日々
第2章 正体
テーブルに置かれたドリンクを一口飲んで、桐谷が切り出した。
「かなえ、お前をこの地に呼んだのは私だ。お前を私の所有物にするために。」
「えっ?」
何を言っているのか解らない!
呼んだ?
所有物?
何?どういうこと?
「靴音の男は私だ。お前を営業中に見つけた。この子だ!私は直感した。ただ誤算が2つあった。ひとつはお前がこの会社に入ったこと。もうひとつは、私の部下と付き合い始めたことだ。」
かなえは、何も言えず、ただ固まったまま聞いていた。
「さすがに部下と付き合いだして、一度は引き下がることも思慮した。しかし、お前は男と別れるに至った。やはり、お前は私の所有物になることが幸せな筈だと確信し、タイミングを図っていた。そして時がきた。」
「私に考える時間を下さい。」
「この三日間が考える時間だよ。猶予は三日だ。私と時間を共にして決めればいい。」
まるで猶予期間があるようには話したが、桐谷にはかなえがNOと言わない自信があった。
それは、5年にも渡りかなえを見続けた実績から来るものだった。
「乾杯しよう!かなえ。」
「かなえ、お前をこの地に呼んだのは私だ。お前を私の所有物にするために。」
「えっ?」
何を言っているのか解らない!
呼んだ?
所有物?
何?どういうこと?
「靴音の男は私だ。お前を営業中に見つけた。この子だ!私は直感した。ただ誤算が2つあった。ひとつはお前がこの会社に入ったこと。もうひとつは、私の部下と付き合い始めたことだ。」
かなえは、何も言えず、ただ固まったまま聞いていた。
「さすがに部下と付き合いだして、一度は引き下がることも思慮した。しかし、お前は男と別れるに至った。やはり、お前は私の所有物になることが幸せな筈だと確信し、タイミングを図っていた。そして時がきた。」
「私に考える時間を下さい。」
「この三日間が考える時間だよ。猶予は三日だ。私と時間を共にして決めればいい。」
まるで猶予期間があるようには話したが、桐谷にはかなえがNOと言わない自信があった。
それは、5年にも渡りかなえを見続けた実績から来るものだった。
「乾杯しよう!かなえ。」