この作品は18歳未満閲覧禁止です
私の彼は…若頭なんです。
第3章 右京の過去。
あれは…満月で星が綺麗な日だったか?
親父の代わりに数人の幹部を連れて、忍びで自分らのシマの見回りをしてる最中だった。
隣には引っ付き虫のようにくっ付いて歩く葵。
昼間と夜の顔を使い分けても葵には効果がなかった。
まぁ…親友の妹だから無下には出来なかったのもあるが、その日だけは「帰れ」と言っても聞き入れなかったんだ。
『嫌な夢を見たの…右京が刺される夢を』
んな馬鹿げた言葉を言いながら。
歩く度に引っ付く力は強くなっていった。