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第2章 生け贄

私の心は…冷たく傷ついていった。


松ばあの、あの言葉にはひどく心がけ締め付けられた。



ますばかりの雨…ぼんやりと使いの者が現れるのを待った。

そのまま、恐怖からの疲れなのか…普段の雨なら憂鬱なのに何故か私にはその雨音が子守歌に聞こえ…うっつらうっつらと眠りについてしまっていた。



眠っていたのはほんの数分のはず…急に隙間から入るほんの少しの光で目を覚ました私。


祠のほんの少し隙間から見た景色は早急と全く違う景色だった。


「っ………痛みも何もなく…オラは死んでしまったのが？」


不安になっていると ガチャガチャと何やら外が騒がしくなってきた。



恐怖で体が凍りつくオラに、ギィ～と祠のドアが解き放たれた。