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第2章 生け贄

暗闇だった祠に明るい光が差し込んだ。
目が眩み顔を背けてしまった。


そんな私の頭の上から、頭に響く低い声で
「我がの生け贄としこちらに参られたのはお前か？」


「っ…」

痛い視線が体に刺さる。


「我がに顔を良く見せてみい…。」

そう言われ…頬に何やらヒンヤリとする物がふれた。。

グイッと伏せていた顔を上に上げられた。あの水神神社は大蛇を祀っていたはず。

きっと今目の前に居るのは“大きな蛇なのだろうか。



「ほぉ～これはこれは、なかなか美味そうな…血相をしてる。」


「……嫌…っ………」


ジロジロと舐めまわすように見られてる…思わず口から拒絶する言葉が漏れた。



「我を拒絶するとは度胸があるな…。さぁ…祠から早よ出てくるが良い。宴の準備をさせている。」


差し出された手…。

宴？

私は死ぬ為にここへ連れてこられたんじゃないの？


私は…恐る恐る目を開けた。