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生きた少女を生贄に
第2章 生け贄
為す術がなく、オラはその湯の中に入ることにした。


異様な臭いを放つ湯…香絵さんが言ってたようになるのだろうか……。



暫くその湯に浸かっていると



「そろそろお上がりくだはい、湯船から立った瞬間に一番感じられますよ~体の異変に。」

香絵さんの言葉に半信半疑なオラ…勢い良く湯船から立ち上がると…。

体に違和感を感じた。


「あれ…?オラの体が軽い…それに肌がツルツルになっただ!」



「心の方はどうですか?」


「心…心も軽くなったかな、嫌なこと思い出さなくなっただよ」



「良かったですね滝様…それではこちらの着物に袖を通してくださいまし、」

滑らかな肌触りのする着物。自分の体も肌触りがよくなり、すんなりと体に収まった。




「身も心も清まったことですし、美雨様の所へと参りましょう。」


「……はい」



いよいよ……私は美雨と体を交じ合うのか…。




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