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生きた少女を生贄に
第3章 生け贄の証
何も心配はいらん、そう言ってるかのように熱く見つめてくる美雨の目からオラは逸らすことが出来なかった。


ただ見つめあうオラと美雨、そんな時だった。


オラの左手首にチクリと痛みが走った。


「っ…痛いっ……」


まるで刃物か何かで切られたような痛み。慌てて手首を見ると、小さく青痣みたいな物が出来ていた。


いつの間についたのだろうかと自分の中でも不思議に思っていたら美雨が声をかけてきた。


「どうした?」


「ん…何か手首に痛みが走って見てみたら青くなって痣が出来とった…オラぶつけた覚え無いんだけど…。」


そう言うと美雨はチクリと痛みがあった左手首を自分の前まで持って行った。



「これはっ!!そうか…!誠にかっ!!」


痣を見るなり美雨は興奮し始めた。


「急にどうした?美雨?」

突然、美雨の行動にオラは呆気に取られ口をあんぐりとさせた。



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