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第1章 出会い

「あなたが美沙さん？私は淳子よ。これから宜しくね？」


真っ赤な口紅をつけ、妖艶に笑う彼女が第一愛人。


加藤淳子(かとうじゅんこ)
34歳で凄く色気のある派手な女性。勿論美人。

3年前から住んでいるこの女性は、自分以外の愛人が家に入っても動じない。


勿論、そのくらいの図太い神経じゃなければ、3年も…と言うか、妻のいる家に住み着く事なんて出来るわけもない。



「美沙です。それと娘の逢里です。親子共々よろしくお願いします」


そして美沙も、親子で不倫相手の家に入るような人間だから、愛人からの挨拶にも笑顔で対応するのだった。