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第6章 変化

要に言われ、元気良く要に駆け寄りてを繋ぐ逢里を見送った。



「いってらっしゃい。」



私が愛人をしていると…
逢里の耳に今日入る…


美沙も、薄々気づいているであろう逢里が真実を知る覚悟をした。


たとえ、逢里が知っても辞められる関係ではないのだ。辞められるくらいなら、逢里を連れて北大路家 に来たりはしなかっただろう。


母である前に女を取った。


その報いがこれから来るとしても、この数年だけでも知らずにいてくれただけでも美沙にとっては救いだ。


これからは、良い母を演じる事さえ出来なくなるのだから…。