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砂漠の月、星の姫~road to East~
第2章 第二夜【国境の月~road to east~】 
「君にとっては大切なものなんだろう?それこそ生命よりもな。大丈夫、食糧のことは心配しなくても良い。ちゃんと交換してやるから」
 男はふいに立ち上がった。何をするのかと思えば、伸び上がるようにして、リーラの樹の枝先についた白い花を一つ、摘み取った。
「これも君にはよく似合うぞ」
 男の手によって、白く凛とした花はタリムの髪に飾られた。甘い花の香りがタリムの鼻腔をくすぐる。
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