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砂漠の月、星の姫~road to East~
第3章 第三夜【砂の蜃気楼】 
 まあ、言い換えれば、真実が時の実力者に都合の良いように歪められているといったところでしょうか。もちろん、すべての歴史的事実がそうだとは言いませんが、昔には国の歴史書が都合良く書き換えられていたといことは少なくはなかったようです。そういう点では、むしろ、個人的な歴史書、史家が私的に著した歴史書の方がかえって信憑性が高いといえるかもしれませんね。
 歴史には私たちの知らない隠された部分がある、そして、歴史上から抹殺された人々、封印された事実や事件がまだまだ数多くあると私は信じています。そう考えていけば、歴史はまさにミステリーを数多く秘めた謎の学問ということになります。これを書いたきっかけは、昔から大好きだった歌ですが、私が歴史に大きな関心を寄せるのは、まさにこの歴史のブラック・ホールゆえだと言えます。
 さて、今回のお話は久しぶりに日本の江戸時代から離れて、異国の砂漠へとトリップしてしまいました。いかがでしたでしょうか。
 それでは、また。次回は再び、日本の江戸でお逢いしましょう。

                               東 めぐみ拝


       二00五年十月吉日


☆ これは作品執筆当時に覚え書きとして書いたものです。 ☆
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