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砂漠の月、星の姫~road to East~
第2章 第二夜【国境の月~road to east~】 
「偽りではない、真のことだ」
 空しく消えた言葉を、あっさりと男は口にした。
「―」
 タリムは急速に乾いてきた唇をしきりに舐めた。かすかに血の味がするのは、自分でも知らず唇を噛みしめているからだろうか。
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