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砂漠の月、星の姫~road to East~
第1章 第一夜【砂漠へ~road to oasis~】
気が付けば、光香子はどこかの城にいた。石造りの城は、土を塗り固めただけの簡素なものだったが、内部は極彩色に彩られ、その華やかさは光香子が眼を見開くほどであった。そこに、今、光香子は立っていた。
ここは、そう、城の最奥部。王族にだけ許されたひときわ豪奢な一室である。その部屋で光香子は見知らぬ男と抱き合っていた。いや、このひとは―、知らないはずがない。この人こそ、今の自分、タリム姫の最愛の恋人ではないか。
ここは、そう、城の最奥部。王族にだけ許されたひときわ豪奢な一室である。その部屋で光香子は見知らぬ男と抱き合っていた。いや、このひとは―、知らないはずがない。この人こそ、今の自分、タリム姫の最愛の恋人ではないか。