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砂漠の月、星の姫~road to East~
第2章 第二夜【国境の月~road to east~】 
 今、この樹には花はなく、青々とした葉を繁らせ、遠来の疲れた旅人を慰めてくれようとしていた。タリムはもう一度吐息をつき、リーラの樹の下に身を横たえた。今宵はここで野宿するしかなさそうである。近くに岩場があれば、そこへゆくのが最善ではあったが、この際贅沢は言ってはおれない。
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