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病愛狂想曲 ~ヤンデレ・カプリシオ~
第1章 執事 × 令嬢
「涼華様……どうか、お嘆きにならないで下さい……」
寂しがる姿を見たくないと、千藤は後ろから抱き締めた。
優しく、それでいてしっかりと力強く、彼女の体に腕を回す。
「貴女には私が居ります。寂しいのなら心行くまで甘えて下さいませ……」
甘い囁きが、彼の吐息が、耳に触れる。
「敦士さん……ありがとう……」
名前で呼び合うのは、主従の垣根を取り払うためだ。
これは千藤の発案で、名前で呼ぶ事で少しでも家族らしい温もりを感じてもらえるようにという心遣いなのだ。
しかし、二人は両親に秘密で恋人関係にある。意識せずとも、自然と名前で呼んでしまうのが常だった。
「愛しい涼華様……もっと私に頼り、甘え、溺れて頂きたい……」
愛する主を腕に閉じ込めたまま、彼女の耳に直接言葉を送り込むように囁いた。甘く、優しく、それでいて情熱的に。
彼の白手袋に覆われた指が、つつ……と涼華の首筋をなぞった。
「っ…敦士さん、駄目よ…まだ明るいわ……」
ピクリと体を震わせながらも、涼華は貞淑を装って抵抗してみせる。
まだ午後の2時を回ったばかり。昼過ぎからするべき“行為”ではないのは確かだ。
「時間など関係ありましょうか? 私達二人は、こんなにも愛し合っているというのに……」
今まで抱き締めるだけだった手が動き、服の上から両方の胸を鷲掴みにした。
「あ…っ」
「ふふ、我慢なさる事はありませんよ。涼華様だって、私に乱されたいでしょう? 至高の快楽に溺れたいでしょう?」
「っ……」
快楽、という言葉に、涼華の体の奥が疼く。
寂しがる姿を見たくないと、千藤は後ろから抱き締めた。
優しく、それでいてしっかりと力強く、彼女の体に腕を回す。
「貴女には私が居ります。寂しいのなら心行くまで甘えて下さいませ……」
甘い囁きが、彼の吐息が、耳に触れる。
「敦士さん……ありがとう……」
名前で呼び合うのは、主従の垣根を取り払うためだ。
これは千藤の発案で、名前で呼ぶ事で少しでも家族らしい温もりを感じてもらえるようにという心遣いなのだ。
しかし、二人は両親に秘密で恋人関係にある。意識せずとも、自然と名前で呼んでしまうのが常だった。
「愛しい涼華様……もっと私に頼り、甘え、溺れて頂きたい……」
愛する主を腕に閉じ込めたまま、彼女の耳に直接言葉を送り込むように囁いた。甘く、優しく、それでいて情熱的に。
彼の白手袋に覆われた指が、つつ……と涼華の首筋をなぞった。
「っ…敦士さん、駄目よ…まだ明るいわ……」
ピクリと体を震わせながらも、涼華は貞淑を装って抵抗してみせる。
まだ午後の2時を回ったばかり。昼過ぎからするべき“行為”ではないのは確かだ。
「時間など関係ありましょうか? 私達二人は、こんなにも愛し合っているというのに……」
今まで抱き締めるだけだった手が動き、服の上から両方の胸を鷲掴みにした。
「あ…っ」
「ふふ、我慢なさる事はありませんよ。涼華様だって、私に乱されたいでしょう? 至高の快楽に溺れたいでしょう?」
「っ……」
快楽、という言葉に、涼華の体の奥が疼く。