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ラブカルチャースクール
第7章 LOVE Lesson コウセイ



支度をして隣の部屋に戻ると、コウセイがお茶を淹れてくれていた。

「琴海さん、お疲れ様でした。」

ニッコリ笑い、カップを差し出す。

「有難うございます。」

まだ余韻が残る下半身をムズムズとしながらソファーに座り、淹れてもらった紅茶を一口啜る。

甘い香りが漂い、気持ちが落ち着く。

「いい香り…。」

「アップルティーだよ。」

そう微笑んで、隣に座る。

皆いつも笑ってるな…やっぱり笑顔っていいもんだな…。

「コウセイさんは…いつもそんなに笑ってるの?」

私の質問に一瞬、キョトンとした顔になる。

「う~ん。スクールの時はね。自然と笑えるかな~人と接するのは嫌いじゃないし…皆さんと会えるのも、楽しいからね。普段が一人だからかな~。」

一人…?

「独身なんですか?」

「はははっ!講師は基本的、独身なんだよ。既婚歴ある人もいるけどね。」

そうなんだ…結婚してる人もいるかと思った。

じゃあ…セイジもか…。

そんな事思ってる間に、コウセイは続けて

「家庭持ちながら、この仕事は微妙だよね。ただ、寂しいからとか、エッチが好きとかだけで勤まる事でもないよ。それなりの誇りを持っては、いるんじゃないかな…少なからず、僕はね。」

「はい…そうですよね…。皆さん本当に一生懸命にしてくれてますもの…。」

他人の夫婦生活の為に…。

「生徒さんの笑顔を見れたら、講師として嬉しいし、もっと頑張ろうと思えるんだよ!だから、いつも笑顔になれるんだ!」

「ふふ…コウセイさんの笑顔に釣られちゃいます。旦那にも笑顔でいてあげれるかな…。」

俯く私にコウセイは、そっと抱き締めながら

「ぎゅうぅ…。」

「ふふ…また、ぎゅうぅって…。」

「大丈夫だよ…きっと卒業する頃は、琴海さんも自信で満ち溢れていられるから…スクールが責任持って、そうするから…。」

優しい声に、またポカポカしてくる。

「はい…。」

思わずずっと、抱き締めていて貰いたくなってしまった…。

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