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ラブカルチャースクール
第10章 Lesson 疑惑
ガチャン…。

玄関のドアが開く音がして、旦那が予定通り帰って来た。

パタパタと出迎える。

「お帰りなさい!」

「…ただいま…。もう、大丈夫そうだな。」

「はい?何が。」

「あぁ…今朝、疲れてただろうから。」

ドキッ!

「…あれは…ごめんなさい…。もう、大丈夫です。」

「いや…無理させて済まなかったな。着替えてくる…。」

「はい。」

ドッキン…ドッキン…。

な、何か異様に優しい…いやいや、元々優しいとは思うけど、以前は意思の疎通がし辛かった。

それとも、何かの策略か!

ウッカリ、カルチャースクールの話しする様に、私を油断させて…。

いかんいかん…下手な詮索より、カルチャースクールの効果と喜ばないと…。

ヤナセは、喜んでくれた訳だし………見てないのに…。

思わず顔を左右にプルプルと振る。


それから、着替えてきた旦那と食事をしてると

「琴海…。」

「はい?」

熱々のシチューを口に運ぶ。

「今度の土曜日、一緒に買い物でも行こうか…。」

「ひゃいっ!あっつっ!」

今、何と!?

驚きの余り舌をシチューで火傷したわ!

「大丈夫か?」

「は…はい…大丈夫よ…。土曜日ね!楽しみにしてるわ!」

そんな提案するなんて、奇跡かマジックかだ!

やっぱり、明日こそ雨霰が降ると思う…。

そう思いながら、水を一気に飲み込んだ。

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