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ラブカルチャースクール
第11章 NEXT Level S
ラウンジのソファーに座ると、ヤナセは紅茶を淹れてくれた。

「ディンブラです。」

「有難うございます…。」

オレンジ色の液体は、柔らかい香りと味がした。

「琴海様、先ず先日ご相談頂きました件ですが、これが会員証とパンフレットになります。また、お帰りの際にお渡し致します。」

「はい…。有難うございます。」

ラメ光沢のプラスチックの会員証に、カラーで印刷された綺麗なパンフレットだった。

カタカタカタと、ヤナセはキーボードを叩き

「こちらは、マッサージスクールのホームページです。」

パソコン画面を向けて、見せてくれる。

「…凄い…。」

立派なホームページに絶句する。

完璧だ…完璧過ぎる!

「また、何か有りましたら遠慮なくご相談下さい!」

ヤナセの麗しの微笑みに、何も出来ない事が無い様な気すらしてくる。

あぁ…眩し過ぎる…。

「琴海様…瞬きが激しいですが、乾燥してますか?」

あらやだ、本当に光って見えちゃった!

「いえ…余りにも完璧で、驚いてしまって…はは…。」

「有難うございます。当校は最善を尽くさせて頂きますので、琴海様は安心して気持ち良く卒業を目指して下さい。」

気持ち良く…か。

「はいっ!頑張ります!」

ここまでして貰ってるんだもの、必ず立派なテクニシャンになって卒業するわっ!

「クス…流石です。では、本日のレッスンを始めましょう。」

「はい…。」

いよいよね…。

私は気合い入れて、ソファーから立ち上がった!

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