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ラブカルチャースクール
第11章 NEXT Level S
レッスン室のソファーに座り、手を組んで呪文の様に祈った。

セイジ…セイジ…セイジ…。

何故か旦那の名前は、出てこなかったけど、そんな余裕は全く無かった。

ドックン…ドックン…ドックン…。

全身が心臓になったみたいだった。

大丈夫よ…ハヤトだって無謀な事は、しない筈…多分…。

前回のレッスンを思い出すと、ちょっと身震いした。

痛くないから大丈夫!

でも…ハヤトのセイジへの執着が、一番気になった…。

二人に何かあったのかな…上手くすれば聞き出せるかもしれない。

よしっ!セイジの為にも頑張るぞ!

私はすっかり、頭の中をセイジ一色にしてしまっていた。

コツコツコツ…。

足音が聞こえる…。

ガチャリ…ノブが回りドアが開く…。

来たっ!

セイジーーーーーーーー!!

私はギュッと、目を瞑った。

「琴海さん、こんにちは!」

えっ…『琴海さん』?

この声!!

恐る恐る目を開けると

「久しぶりだね!今日もさくらんぼのケーキ買って来たから、一緒に食べよう!」

「う……そ…。」

目の前には、ニッコリ微笑む貴方……



セイジが居た。

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