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第11章 NEXT Level S

セイジ…どうしよう…凄い幸せだよ…。

抱き締めてた腕を弛め、身体を少し離してジッと見詰め合う。

長い指が、私の頬をそっと撫でる。

「…気持ちいい…。」

手のひらで包まれた頬が、温かい。

セイジは、優しく撫でながら

「琴海さん…本当に、大丈夫…恐かったら無理しなくていいんだからね…。」

「セイジ…さん…。」

レッスンなのに…気にしてくれて嬉しい…。

「きっと、大丈夫…寧ろ…。」

待ち望んでた…何て言って、いいのかな…。

「寧ろ？」

「ううん…セイジさんだから、怖くないわ…。」

一瞬、目を見開き

「琴海さん…それは殺し文句だよ…。」

「へ…？」

セイジは、優しい表情で微笑み、顔を傾けて近付き…私は目を静かに閉じる。

チュ…クチュ…。

そっと触れて、下唇を軽く吸われる。

ジン…ジン…と、下腹部に響いていく…。

「はぁふ…ん…。」

隙間から、ゆっくと舌が入ってきて口の裏をなぞり上げられくすぐったかった。

クチュ…クチュ…。

セイジが私の粘膜を刺激してるだけで、おかしくなりそう…。

自分の舌も必死で絡ませ、セイジの感触を求めた。

セイジ…セイジ！

クチュクチュと、お互いの舌を絡ませ抱き合いながら、ベッドに身体が倒れていった…。