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第11章 NEXT Level S

指の先やら、合間もセイジの舌が優しく触れていく。目を閉じてる表情が、とてもセクシーだった。

「琴海さん…背中…触らせて…。」

「…うん…。」

ゆっくりひっくり返り、背中を見せる。

背中にセイジが重なるのを感じて、ドキドキした。

ベッドに挟まれる胸元には、温かくて大きい手が乳房を包み込む。

チュ…チュ…と、うなじから背中のあちこちに唇の感触が伝っていく。

「あっ……あっ…はぁ…。」

ゾクゾクする…背中ってこんなに気持ち良いんだ…。

セイジの表情が見えないのも余計にドキドキさせた。

包まれてる乳房は、まだ揉まれてはいないが、凄く温かい。

「あ…はぁ……セイジさん…。」

私は、出来るだけ名前を呼んだ。

セイジは、旦那の代わりだと思えばいいと言ったけど、私にとって貴方は『特別』…。

名前を呼んで、セイジを実感したかったの…。

「琴海さん……チュ…。」

キュン！

名前を呼ばれるだけで、胸の奥が跳ね上がる様だ。

腰の辺りまで、唇と舌先は降りてきた。

セイジの前髪が、背中に微かに触れてくすぐったい…。

「あっ！あっ……。」

あぁ……セイジ……好き…。

私は顔を伏せてるシーツをギュッと握った。