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ラブカルチャースクール
第11章 NEXT Level S
着替え終わって隣の部屋に戻るとセイジは、スーツ姿に戻ってお茶の準備をしてくれていた。

「琴海さん、ケーキ食べ欠けだけど、どうする?」

「食べたいな…お腹空いたし。」

せっかく買って来てくれたんだものセイジと一緒に食べたかった。

卒業までに過ごすセイジとの時間が、一つ一つつ私には貴重な時間になっていくから…。

「ははっ!結構な運動だもんね!俺もお腹空いちゃった。」

冷蔵庫から、食べ欠けのケーキを取り出し、紅茶と一緒にテーブルに置いてくれた。

「…ありがとう…。」

セイジて出会ってから、いろんな初めてを体験してる気がする…付き合った男性で、こんな事してくれる人居なかった。

旦那は、論外だし…。

ケーキを一欠片、口に運ぶ。

甘く広がって、セイジとのキスはいつもこの味だを思い出す。

「ふふ…美味しい…。」

「うん!今日はまた一段と、何か凄い旨いな!」

ニコニコ笑顔で、そう言ったセイジの言葉が嬉しかった。 

「私…今日の事…ずっと忘れないと思う…。」

レッスンでも、貴方と一つになれた日。

「うん…俺も…だな。」

「えっ…セイジも…。」

「うん…。」

見上げると、目の前には甘く切ない顔があった…。

「セイジ…。」

「また…一緒に…食べようね。」

そして、今日最後のキスは…


やっぱり…さくらんぼケーキの味がした…。

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