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ラブカルチャースクール
第11章 NEXT Level S
心ここに在らずな感じで、ラウンジに戻るとヤナセが立ったまま、待ち受けていた。

「お疲れ様でした、琴海様。本日のレッスン、いかがでしたか?」

「あっ…はい…凄い良かったです。」

つい思ったままを口にしてしまうと

「クス…そうですか…ご満足頂けて良かったです。今日の講師は、優しかったと思いますし。」

今日…講師……あっ!

「今日、ハヤトの予定だったんじゃ!」

ヤナセは、また紅茶を淹れてくれながら

「あぁ…スケジュールが少々合わなかったので…シフトチェンジさせて貰いました。」

カチャとカップを差し出して

「セイジなら…大丈夫だろうと思いましたし。」

「はい…。」

ニッコリと美しく微笑まれて、それ以上は何も聞けない…。

ヤナセはパソコンの前に座り、キーボードを叩き出す。

「琴海様、次のレッスンはいかがなされますか?」

「次…。」

流石に次は、ハヤトにしないとかな…でも、今日のセイジの後で不安が倍増してしまう。

うう…一難去ってまた一難かしら…でも…

『また…一緒に…食べようね。』

嬉しかった……その言葉の奥の貴方を知りたい…。

唇を噛んで、意を決する。

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