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ラブカルチャースクール
第15章 NEXT Level K
「もしもし…お母さん、久し振り~。」

私は、久々に実家に電話した。

『琴海!いきなり電話よこして~何かあったの?家事ちゃんと出来てるの?』

「うん…頑張ってるよ~。」

お母さんの声に、何かホッとしてしまう。

『たまには、一緒に遊びにいらっしゃい。』

「分かった…旦那に言っとくね。ウ~元気?」

『雨海?元気よ~。産んだ子猫も貰い手が付いたしね。』

「そっか…久々に会いたいな…。」

ウミ…二年前に、家の近所に捨てられてた猫。

拾った日に、土砂降りに遇って避難した軒先に段ボールの中で、小さい体を震わせていた。

雨の日に拾ったから『雨海』と、名付けた。

「今度、旦那が出張で暫く居ないから、何日かそっちに行くね。」

旦那が居ると泊まりで実家には、戻り難い。

レッスンがあるからマンションで一人でも余り寂しくはないが、久し振りに両親と猫に会いたくなった。

『分かったわ!前もって連絡してね。布団干しとくから。』

「へへ…有難う…。」

他愛ない話を少しして、電話を切る。

本当に…何気ない日常…。

普段通り、掃除して昼ドラを観る。

今までよりは、ドラマも虚しく感じなくなった…けど、やっぱりドラマはドラマ。

私は平凡な、主婦でしかない。

……人生に一度くらい、ドラマチックな事って起きるもんだなんて…思いもしない……

それも自分に…。


ねぇ…運命って……

定められてるモノなのかしら…。

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