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ラブカルチャースクール
第15章 NEXT Level K
カチャカチャ…夕飯の食器を洗う。

旦那は、興味も無さそうなテレビ番組をそのままにして、お茶を飲んでいる。

明日はレッスンだわ…講師は、マサキの予定だから安心…。

ヤナセの配慮は、見事だった。

前回のレッスンで、ヤナセは…



「提案とは、何でしょうか…。」

戸惑い気味の私に

「はい…悪くは無いかと思います。先ず次のレッスンは、マサキ…その次はハヤトでお願い出来ますか?」

「あ…はい…。」

ヤナセは目を細めながら微笑み…

「ハヤトの次からは、独占コースに入ります。」

『独占コース』…暫く先の予定だったのに。

「えっ…セイジの予定が、詰まってたんじゃ…。」

カタカタカタとヤナセは、キーボードを叩き

「大丈夫です。セイジはマスターコースのレッスンが多いので…スタンダードよりは融通が利きますから。」

私の為に…

「すみません…そこまでさせてしまって!」

恐縮して身をすぼめる私に、ヤナセは優しく話し掛ける。

「クス…大丈夫です。こちらの都合で琴海様には、不自由をお掛けしてしまいまして…本当に申し訳ありません。次のマサキには、よくよく申し伝えておきますので…気持ち良くレッスンをお受け下さい。」

よくよく…って?

「はい…分かりました…。」

ヤナセに釣られて、小さく微笑んだ…。



ジャアァーーーー!!

洗剤を洗い流しながら

「あなた~お母さんが、たまには遊びに、いらっしゃいって言ってたわ!」

「あぁ…分かった…。」

素っ気ない返事ね…。

だけど、虚無感は妙に感じなかったの…。

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