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ラブカルチャースクール
第17章 NEXT Level X
「こんにちは、琴海様。」

「ヤナセさん、こんにちは。」

ヤナセはいつも、綺麗なお辞儀と笑顔で出迎えてくれる。

「今日の体調など、いかがですか?」

語り掛けてくれながら、手際良くお茶を淹れる。

「いい香り…。」

「キームンです。」

「うそ…キームン!」

世界三大紅茶なんですけど!

私がパックリ口を開けてると

「クス…グループでお茶を扱ってる会社もあるから、色んな茶葉が入ってくるだけですよ…。」

「そ、そうなんですか…。」

カップに口を付けると、ローズティーの様な甘い香りが高級感を醸し出す。

あんな事言ってたけど、ヤナセの心使いの深さな気がした。

今日の緊張を少しでも、取り除く為の…。

「凄く…美味しいです…。」

微笑みながら言うと、目を細めて優しく笑うヤナセ。

うっ!美しい!!

マスターコースで、ヤナセのレッスンを受けてる人が、凄いと思った。

私なら、即効失神するかも!

卒業後のマスターコースは、正直気になる…ヤナセの授業はともかく…セイジのレッスンは続けられる可能性があるかもしれない…。

「琴海様、レッスンの準備が出来ました。」

温かく見詰めるヤナセに、小さく頷いた。

「行ってきます!」

いよいよ…ハヤトのレッスンが、始まる…。

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