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ラブカルチャースクール
第20章 Lesson 『タブー』
カラ~ン!

ドアを開けると、呼び鈴が鳴った。

「わっ!」

「ははっ!驚いてやんの!」

講師とは違うハヤトの顔は、服装のせいかただの同級生に見える。

ハヤトの服装は…いわゆるお兄系な、身体のラインが解るインナーにピッタリフィットしてるジーンズの裾をブーツに入れている。 

ファー付きフードのブラックのジャケットがセクシーに見えた。

ラブカルのスーツ姿よりカジュアルの方がいい気がするな。

そのギャップに、ハヤトが講師を始めた理由が、何か少し気になった。

「ハヤト久し振り!珍しいね~女の子連れて来るなんて。」

「あ~!この子は特別なの!マスター、ソフトドリンクあげてよ。俺は、いつもの。」

「はいよ~!」

マスターと言ってもハヤトと大差無さげな若い男性が、私を見てニッコリ微笑み

「何がいい?ソフトドリンク。」

わっ!見た目の強面で、無精髭のイメージより優しそうだ。

ソフトドリンク…何があるのかな?

「コーラで…。」

「ぶっ!コーラだって!」

ハヤトが、小馬鹿にした様に笑う。

「だって!何があるか、解らないもん!」

「あっ…琴海、ロングアイランド•アイスティーにしなよ。」

「アイスティー…解った!美味しそうだね。」

「ハヤト…それは…。」

「マスター宜しく~!琴海、あっち座ろ~。」

「う、うん…。」

マスターが一瞬渋い顔をしたのを気にしながら、ダーツをしてる人を横目に奥のテーブルに座った。

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