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ラブカルチャースクール
第20章 Lesson 『タブー』
コンコン!!

ドアをノックする人物が居た。

「んんっ!」

やった!誰か来た~!

て、いうのにハヤトは止めようとしない。

ちょっと!ちょっと!

「んっんんっ!」

声が出せなくて、間抜けな音になる。

コンコンコンッ!!

ドアを叩く音が、強くなった。

一体、誰なの?

「チッ…。」 

流石にハヤトも唇を離して、ドアを見る。

「ハヤト!開けろよ!女の子大丈夫なのか?」

声の主は、マスターだった。

あぁ…これで助かると思ったのに。

「大丈夫だよ!もうしばらく寝かせてて!」

「なっ…何言って…んぐっ!」

叫ぼうとしたら、手で口を塞がれた。

まさか、こんな事になるなんて…助からないのかな…。 

涙がジワリと、滲んでくる。

「取り敢えず、開けろよ!持って行きたいのが、あるんだよ。」

「……分かった…待って。クソッ」

小さく最後に呟いて、ハヤトは渋々立ち上がり、私のスカートを元に戻してドアに向かった。

「あっ…。」

助かった…。

安心感から泣きそうになったが、急いでずらされたブラを元に戻す。

カチャリとドアが開き、マスターが部屋に入ってソファーの近くまで寄って来た。

「君、大丈夫かな?まだ、気持ち悪い?」

しゃがんで、心配そうに覗いてくる。

「はい…もう、大丈夫です。ご迷惑お掛けしました。」

マスターは、優しく微笑んで

「ハヤト!店番、頼むよ!俺この子、途中の駅まで送るから。」

「えっ!」

「あぁ~!?何だって!」

流石のハヤトも、目を見開いて驚いていた。

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