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ラブカルチャースクール
第23章 Lesson 中断
自宅の最寄り駅に着いて、スーパーに寄る。

一人分を作るのが面倒で、安くなったお弁当を買って帰った。

買い物袋をぶら下げて、とぼとぼマンションに向いながら、頭の中に色んな事が交錯していた。

セイジとの濃厚レッスンから、一気に現実に引き戻される。

ラブカルは…夢の世界なのかな…。

夢だから、いつかは覚めないと行けない……でも…。

実家での出来事まで、ラブカルの延長にしたくなかった。

もし…ラブカルに通わないで、あの時セイジに出会ってたら…私はどうしただろうか?

考えても出ない答えなのに、どこか納得したくて…正当化したくて、言い訳の様にグルグル考える。

気付いたら、マンションに到着していた。

「…あっ…着いてたか。」

明日のレッスンまで、考え続けてしまいそうだ…。

例え不安でも、セイジの事を考えていたかった。

ガチャ…鍵を開けて中に入ると…普段この時間には存在して居ない物があった…。


旦那の革靴…。


出張で履いて行った筈の靴が、玄関にある。 

「へ…ウ…ソ…。」

だって出張は2週間って言ってたのに…まだ、残り1週間ある予定じゃ…。

「あなた~。帰ってるの?」

声を掛けても返事がない。

トイレかしら?

違う…お風呂でもない……あっ…。

寝室にそっと入ってみると…

旦那はネクタイをしたまま、ベッドに布団も掛けずに、片手を上げて寝ていた。

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