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ラブカルチャースクール
第24章 Lesson 決意
「こんにちは、琴海様。体調はいかがですか?」

「こんにちは、ヤナセさん!すこぶる元気です。」

昨日予約しておいた、ラブカルのレッスンに来た。

「そうですか…良かった。爽やかな笑顔でいらっしゃいますね。」

ヤナセの笑顔は、また格別に麗しく見えた。

「色々、ご心配お掛けしてすみませんでした。これお返ししときますね。本当に助かりました。」

ラブカル専用携帯をヤナセに差し出して、頭を下げる。

「琴海様…ご無事で何よりでした…。時たま、あるんですよ…今回みたいなパターン。」

「えっ!私だけじゃないんですか?」

優しく、微笑みながら

「はい…それも系統的に、琴海様みたいな生徒さんと、旦那様みたいなご性格に、特に多いですね。」

ヤナセは長い指を揃えて、ティーカップを私の前に差し出した。

「なので…失礼ながら、少し警戒をさせて頂きました。まぁ…正解だった様ですが。」

「ふふ…ヤナセさん、エスパーかと思いました。」

「エスパー?私がですか!とんでも無い…そんな全てを見通せる程の力なんて、ありませんよ。」

ヤナセは、謙遜して穏やかに笑っていたが、本当に何もかもお見通しなんじゃないかと思った。 

プルルルル…内線が鳴った。

「琴海様…レッスンのご用意が出来ました。」

「はい…。」

カップを置いて立ち上がり、レッスン室へ向かった。

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