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第24章 Lesson 決意

ソファーに座って、あの人を待つ。

１０日ぶりくらいでも、凄く久々に会う感じがする。

ドキドキ…胸が高鳴る…。

コツン…コツン…足音が近付いて来た。

ガチャ…ドアが開く。

そこには…世界中で一番愛しい人が、立っている。

「セイジ…久しぶり…。」

「琴海…さん…大丈夫だった？」

「うん…。」

ソファーから立ち上がる。

ガチャン…ドアが閉まり…

お互いが手を伸ばす様に、駆け寄った。

セイジの広い背中に、腕を回す。

私の頭を包みながら、長い腕が肩と腰をギュッと引き寄せた。

強く…きつく…抱き締め合う。　

トックン…トックン…。

胸元から…セイジの心音が聴こえる。

「セイジ…今日から、またレッスン宜しくお願いします。」

「はい…琴海さん…畏まりました。」

お互い目を合わせて、見詰め合う。



私たちは黙って、微笑み合った。