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ラブカルチャースクール
第26章 Lesson 卒業
ちょっと涙目になった私に、ヤナセはハンカチを差し出してくれた。

「有難うございます…。洗って返しますね…。」

「処分して頂いて、宜しいですよ。」

気を使って言ってくれたんだろう…でも高級ブランドっぽいし…何なら記念に欲しいな…。 

「では、琴海様。今までのレッスン結果と、今後の対応策、卒業証明書になります。」
「あっ…はい…。」

渡されたのは、小さなケースに入ったマイクロSDだった。

「全てデータにしてあります。携帯でもご覧になれます。」 

大きな証拠物にならない様に、配慮されていた。

「はい…分かりました…。」

「因みに、この様に見えますので。」

入ってるデータをパソコンのディスプレイで見せてくれた。

「ふふ…本当に卒業ですね。」

証明書には、そう記載されていた。

あぁ…本当に、ラブカル卒業だ…長い様で短かったな…。

色々あったし…。

「琴海様、以上ですが…何かご質問やご意見などございますか?。」

言わなきゃ…『マスターコース』 

「ヤナセさん…ご相談があります…。」

緊張した面持ちで、言うと…

「マスターコースですか?琴海様。」

ドッキン!やっぱりエスパーヤナセ!!

「はい…マスターコースに…進みたいんです…。」

ヤナセは、いつもの美しい微笑みを浮かべて…

「畏まりました…マスターコース申し込み受付…承ります。」

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