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ラブカルチャースクール
第27章 エピローグ
カタカタカタカタ…。

広いラウンジに、キーボードを弾く音が響いていた。

時間は21時…。

彫刻の様に端正な顔立ちをした男が一人、パソコンのディスプレイを凝視している。

『伊野琴海…報告書』

エンターキーを押したら、報告は完了される。

データを送信する前に、入力内容を入念にチェックして居ると、一人の講師が現れた。

「ヤナセ…まだ、残ってたの?」

「あぁ…セイジもか?」

「うん…資料整理してたんだ。」

「そうか…お茶飲む?」

ヤナセが立とうとしたら、セイジが制止して

「俺が淹れるよ、コーヒーでいい?」

「あぁ、有難う。」

コーヒー豆を選びながら、セイジは問い掛けた

「何かの報告書?」

「そう…今日、琴海様が卒業されたから…。」

セイジの顔から笑みが消え、切な気な表情になる。

「そうか…今日、卒業か…。」

ヤナセは、セイジをジッと見て

「セイジは…琴海様の事…どう思う?」

「琴海さんを……何で?」

突然の質問に、セイジは神妙になった。

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