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ラブカルチャースクール
第27章 エピローグ
「今日の試験…ちょっと激し目にしたんだ。」

「なっ…何で?卒業レッスンて、ライトにするんじゃなかった?」


コポコポとサイフォンから、コーヒーの芳ばしい香りが漂う。

「琴海様を少し試してみた。」

「ヤナセ…何で…。」

ヤナセは、不敵な笑みを浮かべ

「琴海様、マスターコースに進みたいそうだ。」

その言葉にセイジは、顔をしかめる。

「マスターコースに…。」

「あぁ…どうする…セイジ?」

「俺……俺は…。」

ヤナセがデスクの引き出しから、封筒を取り出した。

「おまえの転勤願い…本当に出して良いのか?」

セイジはヤナセの手に握られた封筒をジッと見詰め

「あぁ…判断は…上に任せる…。」

ふぅ~と、ヤナセは小さく息を吐いた。

「…分かった…まぁ…セイジなら、どこからでもお声はかかるよ。」

「そうかな……はい、コーヒー。」

「サンキュー。」

ヤナセはセイジから、コーヒーカップを受け取った。

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