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天海家の禁断感染
第3章 弟~嫉妬~
「取り消しは却下します」
「え?」
満足気な表情を顔一杯に浮かべて俺を抱き締める妹に気が抜けて倒れそうになる
「稔にあげるね、ファーストキス」
そう微笑んだ後、軽く背伸びをして妹は俺の唇にキスをくれた
触れた瞬間に悟った
今までのモヤモヤや、怒りと悲しみの混ざったような感情や、龍平への凡そ親友とは思えない優しくない思い
その全てのものは同じ名前をした感情
今まで感じた事のないどす黒いモノ
それを妹に感じてる時点で俺は彼女に恋をしているのだ