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悪魔みたいな幼馴染
第9章 09
千紗の隣に座って俺は一言だけ発した。
「好き」
少しでも千紗の心に響けばいい。
そう思ったけど──…
「ふーん」
信用されていない俺は綺麗に流された。
「本気なんだけど」
「そうやってセフレ作ってんの?」
「違う」
「もう騙されないから」
なんで伝わらないんだよ。
千紗を騙したことなんてない。
これだけは断言できる。
「どうしたら信じてくれんの」
「自分で考えれば」
「じゃあ俺を避けないで」
「………」
「必要以上に部屋にも来たりしないから」
「………」
「連絡する頻度も抑えるから」
「………」
「シカトは辛い」
とりあえず思ってることを言ったけど、千紗は顔を少し歪ませるだけで返事はしてくれない。