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悪魔みたいな幼馴染
第9章 09
次の日、翔太は俺を見るなり、ニタニタしながら近付いてきた。
「気持ち悪い顔すんな」
「凜空が暗いから千紗ちゃんと何かあったのかと思って」
こいつ、俺を見て揶揄おうとしてやがる。
「千紗に嫌われた、ヤバい」
「素直に謝ったら?」
「直ぐに謝ったに決まってんだろ」
「許して貰えなかったわけね」
「悪役ってヒーローになれる?」
「は?何訳のわかんねぇこと言ってんの」
日本語通じねぇのかよこいつ。
何も可笑しい事は言ってねぇだろ。
とりあえず昨日あったことを翔太に話して見ると、さっきまでの態度は消えて真剣に考え出した。
「とりあえず女は全部切れ」
「分かってる」
「無視されても執拗くない程度に話し掛けろ」
「……避けられてるのにか?」
でも、少しでも早く元の関係には戻りたい。