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悪魔みたいな幼馴染
第2章 02
みんなと別れてアパートに向かって歩いてると、
「千紗ちゃん!」
と、私を呼ぶ声がした。
振り返ると健吾くんが小走りで近づいてきた。
「どうしたの?みんなとカラオケ行ったんじゃなかった?」
「でも千紗ちゃんと話してる方が楽しかったから。それにもう22時だし女の子ひとりだと危ないから送ってくよ」
「いいよ、そんな遠くないから」
「何かあってからじゃ遅いから。ね?」
チャラい人ばかりかと思っていた合コンにも紳士的な人もいるんだ、と少しイメージが変わった。
それに紳士的なところはタイプでもある。