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悪魔みたいな幼馴染
第3章 03
私が睨みつけるように健吾くんを見ているからなのか、凜空は何かを察したみたいだった。
「コイツ、この前ちぃを送ってきたやつじゃん」
なんで顔を覚えてるの。
いつもは自分が抱いた女の子の顔すら覚えてないくせに。
「何された?」
いつもより低い声を出す凜空にまでビクビクしてしまう。
でも、今まで手を出されたことがないから凜空が来てくれたってだけで安心してしまう自分がいる。
その安心感からなのか、感情がぶわっと溢れ、それは涙となって零れ落ちた。
もうこの場に居たくない私は後先考えずに走り出してしまった。